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ときめきゲイライフ! どきどきセックスライフ!
vol.15  朝の光
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堂坂桜介

『朝の光』

朝、
カーテンを開けるとひかりがさしこんだ。

……春、だな。

梅の花は散ったのだろうか。
窓から見える桜の木にはまだ花は咲いていない。

遅咲きとはよく耳にするこちらの世界。
ぼくは遅くも早くもないのかもしれない。
もしかしたら、まだ咲いてもないのかも。
咲いているという実感がないのだから。

はじまりは、
20代の頃、ともだちに連れられたある場所。
桜の木に葉がつく時期だったのを覚えている。
ぼくは気づかぬうちにそこに種を蒔(ま)いていた。

種に行動という水や
イベントに参加するという肥料をあたえた。

すると、
なかまという芽がでた。
中国茶会、ワインパーティなど、
夜から朝方にかけて、なかまとたくさん笑っていた。

当時、流行っていた携帯ゲームでもりあがる。
ゲイは陽にあたるより室内派が多いことを知った。
夏には肌が真っ黒になるのは今でも七不思議のひとつである。

アイドル好きもいて、スマートフォンで音楽の動画を見ながら、
振付を一緒に覚えたりもした。

よく飛び交っていた会話は、
アニメのセリフでみんなノリがよかった。

イベントに優劣をつけるつもりはないけど、
一番印象なのは大人数でのお花見イベントだった。
ふりかえってみても、やっぱりすごいな、とうなずく。
80人ちかくのゲイたちが一ヶ所にあつまるのだから。

お花見をきっかけに仲良くなった友人とは、
いまでも定期的に食事会をひらいて交流を深めている。
ときに、映画を観に行ったり、テレビゲームで騒いだりも。
とある冬、一緒になぞときゲーム大会に参加して惨敗した。

スイマセン ボクガ アシヲ ヒッパリマシタ

悔しいのに笑いながら、夜の京都を散歩もした。

このコラムが載るころには友人やなじみのメンバーで、
なぞときゲーム大会に再挑戦しているだろう。

結果は、スイマセン セックスシタカラ カテマ……

なんて、コラムを書いていると、
なじみのメンバーから、
「予習復習忘れずに★」とメールが届く
ぼくは、
「ひぃ」と返信をした。



カーテンを開けてさし込んだひかりは、
昼に堂山の道を歩いた記憶を呼び覚ます。
鳥のなき声が耳に響き、片目をつぶっていた。

ハッテン場から出て昼ご飯を食べるか考えつつ、
飲みすぎたなと、いつも反省をしてしまう時間。
誰かとセックスしたかな? いや、ヤってないな……。
友人とゲイクラブのナイトに行ってバカ騒ぎをした日。
友人と解散したあとは、ひとりバーで日本酒を飲んだ。

ズボンの中のスマートフォンがふるえる。
いっしょにゲイクラブに行った友人からだった。

「ほい」
「おーちゃん、もしかして朝帰り?」
「うぬ、もう昼やね」
「じつは自分もやねん」
「あらまあ」
「いっしょにお昼食べよう?」
「ういうい」

ハンバーガーを食べながら、出会った男について話す。
「すごくフェロモンを感じるねん」
「側によってにおいをかぎたくなるよね」
「すでに、やってるやってる!」
コーヒーを飲もうとしたときに吹きそうになる内容も。

ぼくが恋をしたときは、
すごく重力のかかった話を受けとめてくれる。
友人からはそれはお互いさまやで、と言われるけどね。



ひとつの場所に蒔(ま)いた種が、
知らず知らずに大きく育っていた。

メジロの姿をしたときめきが、
ぼくの育てた木にやってきた。
メジロは木の枝をみわたすと寂しそうにする
ぼくは花を咲かすことができずメジロをあきらめた。

メジロが空にはばたいたあと、枝が増えた。
なかまやともだちも増えてつぼみがなった。
出会ったオトコとセックスをすると花が咲いた。

咲いた花になまえはない。
ヒヨドリの姿をした恋が木にとまった。
ヒヨドリは花の蜜を吸いはじめた。

出会いがあれば別れはおとずれる。
花は実となり木から落ちた。

涙に濡れた木にさす朝のひかり。
ともだちの笑顔が緑を生やす。
緑を生やした木に人が集まる。


早咲きでも遅咲きでも花はいつか枯れる。
枯れたら来年の春に咲くための栄養を蓄える。
ネオン街に花を咲かせ、花を散らす時期もあるだろう。
根が腐らないかぎり水や肥料をあたえれば再び芽がでる。

満開の花を咲かせそう。
永遠の枯れない花を咲かせてみたい。
なかまという土があれば木の根は腐らない。

友の笑顔が水となる。
経験した恋愛も成長の肥料である。


朝のひかり。



どんな時でも笑顔をくれるともだちへ
そして、天国にいる友へ




甚平桜介 改め 堂坂桜介


backnumber
2014.03.24 vol.15 - 朝の光
2013.08.02 vol.14 - もっこりは正義
2013.04.27 vol.13 - 心にたまったもの
2012.08.29 vol.12 - 七夕と夜の絵
2012.08.29 vol.11 - 七夕と昼の絵

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作者堂坂桜介
プロフィール
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